般若心経を写経する前に知っておきたいこと② #イマソラ

前回は、そもそも般若心経とは・・
どういう意味なのかをまとめてみました。

「般若はんにゃ」とは、
「智慧ちえ」という物事の在り方、見方の本質ということでしたね。

 

では、今回はいよいよ・・
般若心経には、いったい、どんなことが書かれているのか？

▲書／溪春

 

究極に一言で言うなれば、
「何事にもこだわりなさんな」ということが書かれています。　

 

「こうあるべきだ」「こうしなければならない」という
固定観念はこの世の中にはないのだよ、ということを説いています。

これが、すべての現象や物事の根底にある「空くう」という考え方に繋がっています。

心穏やかでいるためにはどうすればいいのか？
「そのためには、『空くう』がわかっていないといけないんだよ」と書かれています。

▲書／溪春

 

では、「空くう」とは何？？
いまいちよくわからないのだけど・・・。

この世の中にあるいろいろな物事は、状況によって変化していきます。
自分では「こうしよう」と決めていても、時間や他人の都合など
さまざまな条件（縁）が加わることで、思い通りにならないことが多々あります。

 

それがわかっていれば心穏やかに生きていけるという
諸行無常の大原則・・それが「空くう」なのです。　

 

そこで、「空くう」というだけに・・　ある言葉が私の頭をよぎりました。

そう、
別読みすれば・・　「空そら」

固定観念かも知れませんが、「空そら」といえば

「お天気」・・

 

そうか、お天気みたいなもんなんや～　って

 

そこで、皆さんも考えてみて・・
本当のお天気って、一体どれでしょう？？

晴れですか？　雨ですか？
晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、風が吹いたり・・
これらの現象そのものがお天気じゃないですか。

そう、これらが本当のお天気ですよね。

 

ということは、
どのような素晴らしい晴れの状態であってもそれは仮の姿・・
いつか曇ったり、雨が降ったり・・　悩みだってそうですよね。
喜びも悲しみも、怒りも・・　そういうものなんですよね。　心ってのは・・。　

 

どんな大きな喜びにしても一時的なものですからね。
時間とともに必ず冷めるのに決まっています。

まるで、お天気さんみたいやね・・常に一定はありえません。

だって、実体が無いワケですから。
無い、無い、無い・・　「空っぽ（からっぽ）」なんですね。

 

空っぽ　空っぽ　・・
現象のすべては、いい加減な幻といっていいくらい、常に変わりゆくものなんです。

 

だから、こだわっちゃダメ！
無いんですから！　って　教えてくれています。

 

ホント、無い無い尽くしの空っぽですよ笑

だって、般若心経の総文字276文字のうち、21文字が「無」という文字ですからね。
（*ちなみに、「空」は7文字）
（*でも注意：我々がいつも使っている「空っぽ」の意味ではなく、「無常」のことを指しているのでお間違いなく・・）

 

そう考えれば、気分が楽になりませんか？

 

無い無い尽くしの空っぽ「空くう」・・
般若心経は、この「空くう」を体得するための智慧が書かれているのです。

 

ところで、皆さんとこの
今の空って、どんな空ですか？

刻々と変わっていくお天気さん・・　そうそう、＃イマソラ・・

 

我の心こころみたいなものですね。
なれば、＃イマソラ・・「無」をどう生きるか。　

 

未来の不安に怯えず、　過去の失敗に囚われず、
精一杯、今を味わい生きていこうではありませんか！

 

いかがですか？　皆さん。
般若心経・・ 少しはご理解いただけましたでしょうか。

 

溪春書道教室　藤田溪春けいしゅん

▲書／溪春

かたよらないこころ　　こだわらないこころ
とらわれないこころ　　ひろく ひろく
もっと ひろく
これが 般若心経　　　 空のこころなり

般若心経を写経する前に知っておきたいこと①

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