書き順からみる美文字バランスの意図するもの
夏真っ盛り!
暑さが応える年代になりました(笑)
こんにちは。
美文字インストラクターの藤田ヒロシです。
今日は、美しい文字の美的バランスについてのお話し・・
皆さん、ところで
前回記事「最近、アナタは感動していますか?」ご覧なられました?
そこでの「感動」の「感」という文字・・
ご覧なられて何か違和感を感じましたか?
どうです?
バランスが気色悪いですか?
けっこう、筆文字・美文字業界では、
「感謝」という言葉を揮毫することが多いし、
その揮毫シーンや文字自体をご覧になられる方も多いかと思います。
.
そこで、お尋ねします。
「感」の書き順・・ (a)(b)どちらが正しいでしょうか?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
正解は(b)です。
第一画を「一」から書くか、「丿」から書くか
コレが決定的な正誤の違いなのですが、
それ以降の第三画目以降は、
実は、(a)(b)どちらの書き順でもOK!
「心 こころ」を最後に書こうが・・
「戈 ほこ」を最後に書こうが・・ どちらも認められています。
でも、書き方・小中学の授業では、
「心が最後」と習ったはずですよね。
ですから文字の印刷物(データ)はほとんど 下の①か②ですもんね。
一目瞭然、「心が最後」の形になっています。
.
しかし、美しい文字・・
とくに2000年近く受け継がれている漢字(中国古典)では、
圧倒的に(b)の書き順である「戈を最後」に書き上げています。
どうしてか。
それは「戈 ほこ」の第二画目
反り部分がこの文字の最大の魅せどころであるからなんです。
いかにのびやかに凛とした線をクライマックスに書けるか・・
まるで弓が放たれる寸前のしなっている様子と申しましょうか・・
最後のほうに魅せどころをもってくるのが
文字のストーリーとしても最適ですからね。
▲「戈 ほこ」のいろいろ・・ *九成宮醴泉銘より
.
その凛としたしなやかな力強い反りハネで
ふところの内側にある「心」を
やさしく包んであげるように調和してあげる。コレが大切です。
.
ちなみに、字体フォントにおいても
それなりの書道(有澤楷書体)感覚のものでは、
以下の③ように「心」がやさしく「戈 ほこ」に包まれています。
.
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
常日頃、我々は ①②の文字を見ていますから、
いざ、どうしても書くときは、
脳内文字は無意識に ①②になっていますから
③の「感」バランスにならなくても仕方ありません。
でも、ここで気づいてほしいのです。
美しい文字には法則があることを。
コレを理解すればいろんな可能性・視野が拡がります。
その一つが書き順なんです。
魅せどころをいかに際立たせるか・・
▲赤部分の反りハネ画が魅せどころ! いろいろトライアルするべし!
だから、「感」の場合は
美しいバランスをかたどるには(b)の書き順が最適というワケです。
この反りハネ部分の長さとしなり加減が
この文字の美スタイルを決するといっても過言ではありません。
書き順の意図するところ・・
おわかりいただけたでしょうか。
魅せどころをいかに際立たせるか・・
美しい文字(バランス)には、デザインのストーリーがあることを。
.
.
それでは、今日はこの辺で・・
ありがとうございました~ ✵☾✵✵
美文字インストラクター 藤田ヒロシ
****************************
アクセス:https://fujiccohiroshi.com/WP/acsess/
体験レッスン:https://fujiccohiroshi.com/WP/lessonmenu/
****************************
.
ps.このような事柄もレッスンに取り入れながら、
強くて美しい線質、そして美しい健康を考えていきます(^^ゞ
◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆
40代50代の健康を考える書道教室
おとなの美文字エクササイズ|美文字インストラクター 藤田ヒロシ
****************************
40代50代以外の方もレッスン体験中!!
****************************
美文字のためのレッスンを試してみませんか?
あなたは、こんなお悩みありませんか?
- 芳名帳などに記帳するときに、汚い字で恥ずかしい…
- 買い物をクレジットでするときに、サインをもっとカッコよく書きたいと思っている…
- 人前でホワイトボードに字を書いたとき、汚字で「外見とギャップがある」と言われて恥ずかしい思いをした…
- 文字から、勝手に性格まで推し量られるのがイヤ…
- 他人の綺麗な字を見たときに、私もあんな字が書けたら…と羨ましく感じる…
- ペン字練習帳を買ってやってはみたものの、三日坊主でつづかなかったのが情けなく思う…
- 自分の名前および字にコンプレックスがある… etc
もしあなたが「美しい文字を書けるようになりたい」とお考えなら、しかもできるだけ短期間で簡単に着実に上達できる方法をお探しなら、当書道教室の体験レッスンに参加してみませんか?
ちなみに最近では、体験レッスンを受講されてからご入会を判断される方もいらっしゃいます。
まずは、美しい文字が書けるようになる理論と感覚が身につく“溪春メソッド”で、あなたの文字が美しく変身することを、ぜひお試しください。