書作品の想い:『畢竟』/ひっきょう
2019/06/15
漢字「畢竟」・・ 読めました? “ひっきょう”とは、
結局。つまるところ。要するに。といった意味があり、「畢」も「竟」も終わるという意味を持ち、仏教の言葉では「最終」や「究極」といった意味を表しています。 紆余曲折を経ても、最後には1つの結論に辿り着くという様子を表す言葉です。
初書展のテーマ: あなたは見えない世界を信じますか?
私は、最終的には「無我」の世界なのかなって思っています。
「畢竟」とってもいい言葉、そして文字のカタチもしっくりきました。
直感で今初書展の題材メインに据えることを決めたのです。
まぁ、メインなんだけど、イントロと申しましょうか・・
今初書展にとってのツカミ部分、
一番大事なアイキャッチ魅せどころのステージ演出に決めました。
「畢竟」は、「終る」とか「最後」という意味があるんだけど、
今初書展のテーマ・コンセプト・ストーリー、そして全作品の配置場所を
あれこれ考えに考えたすえに、それこそ最終的に出した結論は、
この「畢竟」を最初に持ってくる! だったのです。
ここまでの全体構想を作り上げるまでが、今振り返ってみると
とっても楽しかったけど、とっても苦しかったのを覚えています。
でも、よかった・・
最初に肚をくくることができました。
そんな思いでこの作品「畢竟」を一番最初に、一気に書き上げたのです。
もてる渾身の氣を込めて、無我の境地で・・したためました。
▼書き上げた瞬間
すると現れたんです・・
『竜』が・・
びっくりしました!
雲のなかを悠然とかけ昇っていく竜がです。
書き上げた直後に遠目から見てみますと、
私には『畢竟』が『昇竜』にも見えたんですね。
それからその後、数枚書いたのですが、もう竜は二度と現れません。
やっぱり無我の境地に現れるんでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
墨は、ちょうど中間色にて、
にじみとの陰影が立体的に見えるように慎重に調合しました。
墨の摩訶不思議?でもある
“後から書いた線が、先に書いた線の下を潜る”現象”も表現できました。
▲右一番大きい筆で
表装は、和モダン風にまとめてみました。
墨が中間色の陰影あるチャコールグレーなので、表装はオフホワイトとクロのツートンカラーでスタイリッシュ感を強調しました。和風洋風どちらにもお飾りいただけるのではないでしょうか。
いずれにせよ、いろんな条件が重なり合って出来上がった、
私にとって非常に思い入れ深いかつ一番最初の作品・・ それが『畢竟』なのです。
▲ご購入いただいたT様の床の間(作品サイズ:800×1800ミリ)
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いったい、最終的にはどのような世界に辿り着くのでしょうか。
きっと「無我」の境地に辿り着くのでしょう。
いろんなご「縁」が重なり合って・・ね。
私は、そう信じています。
▲「畢竟」のうしろには、ご「縁」が・・
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目次
<ご購入いただきましたお客様からのお声>
■愛知県豊田市 T様
▲T様の床の間
Q1:書を飾ってみようと思ったきっかけや動機は何ですか?
▽書道に関して造詣が深いわけではありませんが、興味があり飾ってみたいと思いました。
Q2:どちらで当作品「畢竟」をお知りになりましたか?
▽インターネットで探していて、作品に出会いました。
Q3:当作品のご購入をお考えの際に、気になることはありましたか?
▽実際の作品を拝見したわけではないので、部屋に合うかどうかと心配はありました。
Q4:他にも書作品があるなかで、当作品お買い上げの一番の決め手になったのは何ですか?
▽書の字体の迫力や美しさ、意味、作品の大きさが探していたものに合致して購入を決めました。
Q5:実際に作品を手にされ、また飾られてみていかがですか?
▽想像以上の素晴らしい作品で、殺風景だった和室がとても格式のある部屋になりました。
主人も大変気に入って、大切にさせていただきます。
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▼納品日に、LineでT様と・・
作品制作の想い、そして T様 この度のご縁に感謝!
本当にありがとうございました。 溪春
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