書作のプロセス|友だちの『友』の字源を調べてみました。
2018/07/02
創作するプロセスに新発見がある。
「友だち」にもいろいろありますが、
親友は家族と同じくらい大切なものですね。
一緒に泣いたり笑ったりして、時には喧嘩もするけれど、
家族には言えない悩みを打ち明けたり、励まし合ったりと・・
そんな「友」と出会えたら最高だね。
年を重ねてからホントそう思うようになりました。
書/溪春Keisyun
じつは、この週末に知り合いが結婚するんですよ。
そこでお祝いとして、何か作品をお贈りしたいと考えていたところ、
たまたま新郎新婦ともに名前の一部に『友』という文字が入っているんですね。
おのずと決定! 『友』をモチーフにすることにしました。
いかにその一文字に想いを託すか・・
それも、シンプルな字形を、
いかにハイセンスな美しいフォルムに仕上げていくかが腕の見せ所であります。
『友』という漢字の成りたちは?
それは、
「右手を突き出した“又”の形を二つ重ねたもの」が『友』というのです。
なんのこっちゃ?? ですね。
書/溪春Keisyun
古代文字(総称して)では、左右をこのように書いていました。
右手どうしが突き出した形がこちらの(a)となります。
つまり右手と右手が握手している状態ともいえますね。
書/溪春Keisyun
手を添え合って助け合う意
この右手の形は“又ゆう”という音を表わす意味もあり、助けるの意もあるとか。
だから、手にさらに手を添えて助ける意になり、それから「親しむ」意となり、
さらに仲良く助け合う意となったそうです。
書/溪春Keisyun
握手した右手の形は(b)となり、
(c)にいたっては “又” という文字が二つ重なって見えるようになってきました。
そしてついに(d)にいたっては、ほぼ『友』ですね。
お互い手を添え合って助け合うのが真の『友』であり、「親友」なワケなんですね。
今さらながら再認識し、
その究極の友(朋友)が結婚相手になるのは非常に喜ばしいことであります。
さて、どうする?? デザイン・・
試行錯誤を重ねます。
ハイセンスなお二人のイメージに合わせて
ハイセンスで和モダンなイメージを追求します。
洋和風問わずどこでも映えるコンテンポラリーなビジュアルを追い求めて・・
試行錯誤を重ねます。
墨の濃淡、滲み具合・・ 日を空けて、また重ねます。
書/溪春Keisyun
いよいよ本番、いざ『友』へ!
墨を擦りながら、シュミレーション。
カラダのテンション高まり、あとはなすがままに・・ 数枚書き上げます。
書/溪春Keisyun
書がオモシロイのは、書き上げてから時間とともに
作品が変化していくところに趣きがあります。
お渡しするお二人の笑顔を想像しながらも、
自己満足以外の何者でもありませんが・・(笑)
心底納得したものだけに命を吹き込みます
書/溪春Keisyun
額に入った状態をイメージをしながら、落款印をほどこします。
そして、数日間寝かせます。
額装の打ち合わせ
色紙仕立てであれやこれやと打ち合わせ。
額は、数か月ほど前から事前に手配していたもの。
ようやく出来上がり、我が子の誕生です!
▲書遊大阪さん ありがとうございます!
感無量です。
そして、飾ってあげます。
我が子の出来ばえを肌で感じ取り、自分の力量を冷静に推し量ります。
▲事務所にて、作品にさらに想いを込めます
正直言って、相当な愛着が湧いてきます。
気持ちのこもった肉筆「一期一会」とも申しましょうか・・
何とも言えない喜びに心が満たされました。
お二人の末永いお幸せに・・
書/溪春Keisyun
ここにご結婚御祝いとして『友』をお贈りいたします。
いつまでも手を添え合って、助け合い、温かい家庭を築いていってくださいね。
このたびは、本当におめでとうございます。
心からお祝い申し上げます。
溪春Keisyun
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