酉年の最後に・・「輝く」と「耀く」のちがいを調べてみました。
2019/04/05
残すところ今年もあと二日。
酉年が去って、戌年がやってきます。
どうも、溪春Keisyun書道教室
書道家の藤田溪春(けいしゅん)です。
▼シルバーメタリック書道液で・・ 「戌」 書/溪春Keisyun
その去りゆく鳥の話し、
『隹 ふるとり』のお話のつづきです。
思い出せない方は振り返ってくださいね。
https://fujiccohiroshi.com/WP/bimoji-secret/furutori/
『隹』とは、ずんぐりした小鳥の意。
書/溪春Keisyun
さて、私がプライベートで所属する山仲間(登山の会)は
「山耀会さんようかい」といいます。
その【耀ヨウ】という文字、
訓読みでは、「かがやく」です。
通常よく使う『かがやく』って、こっちの『輝く』のはず・・
では、こちらの『耀く』とのちがいっていったい何なんでしょうか。
書/溪春Keisyun
調べてみました。
耀くとは・・
【耀】には、『隹』がありますが、
その上に「羽」がついて、「翟 テキ/きじ」となります。
「翟 テキ」とは、羽根が美しい鳥という意で
雉(きじ)の名に用いられるのは、雉の尾が長くて羽根の模様が美しいからです。
部首としては、
“きらきらと美しく耀く”“羽をパタパタさせる”という意味なんですね。
ここから【耀】は、きらきらと光り輝くという意になったとか。
書/溪春Keisyun
**********************************************************
関連する文字でいえば、
【躍】は、鳥が飛び立つように足をパタパタとおどらせること
⇒「飛躍」「躍進」「躍動」・・ですね。
【曜】は、日の光が美しく輝くという意。
空に輝く天体という意味で、太陽・月・星などからきているんですね。
⇒だから、「●曜日」に入る火星・水星・木星・金星・土星・・
**********************************************************
ちょい話がズレましたが、
「翟テキ」には、きらきら美しく輝くという意があることを覚えておきましょう。
よって光がついて、【耀】は“きらきら光り輝く”んですね。
輝くとは・・
それでは、同じくかがやくの【輝】は・・??
どういう意味からきたんでしょう。
「軍ぐん」なんだから、軍隊ですね。
戦のために兵と戦車が一体となって包囲している
一糸乱れぬ隊列みたいなもんでしょうか。
これまた輝いているように見えますね。
このちがい・・お分かりいただけましたでしょうか。
ちょっとしたニュアンスのちがい、
漢字っておもしろいですね。
現在では“かがやく”は圧倒的に【輝く】を使っていますが、
他にも「暉・煇・煌・燿・・」などがあることをお忘れなく。
山耀会さんようかいとは・・
ということで、
「山耀会さんようかい」の【耀】は、
“山で自然とともにキラキラと光り耀く会”
“山に魅て耀く”というのがコンセプトなんです。
▲2016年秋、山小屋で揮毫したもの (書/溪春Keisyun)
***********************************************************
『隹ふるとり』の美文字レッスン
ちなみに最後・・
一応こちらは美文字レッスンですから、
『隹ふるとり』の書体別かき方を【耀】を題材にお教えしますね。
書/溪春Keisyun
単純な線が多くて
書くのに結構面倒な『隹』・・
ちょっとつなげて早く書ける行書と
点画省略の草書のポイントを覚えて練習してみましょう。
書くのがスピディーになって大人っぽくなってきますよ。
このようなレッスンも取り入れながら
おとなの美文字に進化・・
新しい自分に変身していくお手伝いをさせていただいてます!(^^ゞ
************************************************************
ではでは、皆さま
今年一年、拙い内容でしたが
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
耀くよいお年を~ ✵☾✵✵
書道家 溪春Keisyun
美しくを、変える。 溪春書道教室
※ホームページはこちらから⇒ https://fujiccohiroshi.com/
美文字のためのレッスンを試してみませんか?
あなたは、こんなお悩みありませんか?
- 芳名帳などに記帳するときに、汚い字で恥ずかしい…
- 買い物をクレジットでするときに、サインをもっとカッコよく書きたいと思っている…
- 人前でホワイトボードに字を書いたとき、汚字で「外見とギャップがある」と言われて恥ずかしい思いをした…
- 文字から、勝手に性格まで推し量られるのがイヤ…
- 他人の綺麗な字を見たときに、私もあんな字が書けたら…と羨ましく感じる…
- ペン字練習帳を買ってやってはみたものの、三日坊主でつづかなかったのが情けなく思う…
- 自分の名前および字にコンプレックスがある… etc
もしあなたが「美しい文字を書けるようになりたい」とお考えなら、しかもできるだけ短期間で簡単に着実に上達できる方法をお探しなら、当書道教室の体験レッスンに参加してみませんか?
ちなみに最近では、体験レッスンを受講されてからご入会を判断される方もいらっしゃいます。
まずは、美しい文字が書けるようになる理論と感覚が身につく“溪春メソッド”で、あなたの文字が美しく変身することを、ぜひお試しください。