アスリートのための書道トレ
トップアスリートとして、活躍しておられるあなたへ
もし、これをご覧のあなたが順風満帆な競技生活を送っておられるなら、これからお伝えすることは参考にならないと思います。
しかし、年齢を重ねることによる感覚の変化や、イメージとパフォーマンスの微妙なズレにどこか漠然としたご不安をお持ちなら、これからお伝えすることがあなたの今後のご活躍の一助になれるかもしれません。
書道家の藤田溪春と申します
「書道家が、アスリートに何を伝えられるというのか?」
そのように思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし意外かもしれませんが、書道は思いのほかスポーツ的な要素があります。
書道は、ときに壁画のような半紙に、私の体以上の大きな文字を、これまた私の身長を超えるような巨大な筆で書き上げることもあります。
さて、私は現在、大阪市と神戸市で書道教室を開講し、多くの生徒さんの文字が美しく生まれ変わるお手伝いをさせていただいております。
また、自身も書家として作品を創作し、年の数回、展覧会なども開催させていただいております。
あなたは「書道」と聞いて、どんなイメージを持っておられますか?
おそらく私は、多くの方が想像しておられる以上に、集中力を研ぎ澄まし筆先に私の全力を集約して文字を書いていると思います。
それがたとえ、えんぴつくらいのサイズの小筆であってもです。
それほど、道具を扱いこなし繊細で流麗かつ力強い文字を書くことは、実は容易ではありません。
その点は、とりわけ“道具を扱う競技”のアスリートの方には、ご理解いただけるのではないでしょうか。
そのため、あるときから私は、私の書道における“身体感覚”とは、例えば野球選手やゴルファー、テニスプレーヤーといった“道具を扱う競技”のアスリートの方と相通ずるのではないかと考えるようになりました。
古来より、日本人に宿りし身体のDNA
もし、上記のように書道に体力が求められるのであれば、もっとも優れたパフォーマンスができるのは20〜30代になるはずです。
しかし(ご想像いただけるかもしれませんが)、書道の世界においては年齢を重ねるほどに優れた作品を残す書家がたくさんいます。
私自身も、年齢も50歳を超え、放っておけば体力は衰える一方の身体です(ちなみに現在は、趣味と実益を兼ねて登山で体力の保持に努めております)。
にも関わらず、現在のほうが作品の精度や筆さばきは、より向上していると感じております。
書道で磨かれる、身体操作の術理
かつての私は、現在と比べるとまだまだ未熟で“力まかせ”に筆を扱っていました。
しかし、年齢を重ねる過程でだんだんと、腕力に頼らない“身のこなし”を体得するようになって行ったんです。
重いものや長いものを、たやすく扱う身体操作の術理。
足裏から指先まで全身を精密に連動させ、さらには筆先までが身体の一部と化す操作術。
そのような身体操作能力は、トップレベルで活躍しつづけるアスリートのあなたには不可欠ではないかと、私は思うのです。
そして、身体操作の術理は鍛錬を重ねるほど向上させることができます。
アスリートにおいて「年齢」とは、避けては通れない現実です。
しかし、そのように刻々と変わる自身の“身体”と“心”に真摯に向き合い、そのうえで活躍しつづけることを決意なさる方にこそ、身体操作能力の向上に目を向けていただきたいと思っております。
あなたは、300Kgの米俵をかつぐことができますか?
私たち日本人には、古来より優れた身体操作のDNAが脈々と受け継がれています。
実は、山形県酒田市に、戦前に女性が米俵を五俵かついで運搬していた記録が写真とともに残っているそうです(左写真:出典 山形・山居倉庫資料館)。
一俵が、約60Kgですから、五俵ということは300Kgです。
そして当時「女丁持(おんなちょうもち)」と呼ばれる、女性の運搬屋が存在し、女性が米一俵をかついで運搬することは、一般的に行われていました。
普通に考えれば、ありえないことです。
ですが、腕力だけに頼らず全身を連動させる身体操作を用いれば、それは“当たり前”のこととなります。
強さとしなやかさを同時に高める方法
もちろん、現代では男性であっても米俵をかつぐ必要がありません。
しかし、華麗な身のこなしと、瞬発的な力の発揮を併せ持つ身体操作の能力は、あなたのアスリートとしてのパフォーマンスを極限にまで高めてくれる強力なスキルとなり得るのではないかと私は考えております。
あらゆるスポーツにおいて、パワーのみが求められることはありません。
野球もゴルフもテニスも、その他の競技も、ただただ遠くに飛ばせばいいものではありません。
動くボールを確実に捉え、そして狙った位置に相手が反応するよりも速く打ち返したり、障害物に妨げられることなく確実に目標地にボールを到達させたりしなければなりません。
それらを実現するうえで、もっとも必要とされるのが身体操作能力ではないでしょうか?
アスリートのための書道トレーニング
私は、先にもお伝えしましたとおり、いつの頃からか書道がアスリートの本質的能力を高める効果があるのではないか?と考えるようになりました。
そこで今回、私は書道を通じて、アスリートの方がご自身の身体および道具をより自在に扱えるようになる「身体操作のためのトレーニングプログラム」を開発いたしました。
それが「アスリートのための書道トレ」です。
1回120分のマンツーマントレーニングで、あなたの身体操作能力を高めるサポートをいたします。
また、日々の練習にお忙しいあなたでいらっしゃいますので、練習場やスタジオなどにお伺いする出張レッスンも可能です(出張・交通費別途)。
あなたの身体操作能力が高められる“最適な環境”をご提供するのが、このトレーニングプログラムです。
さらには、書道で培われるのは、何も「身体操作能力」だけではありません。
試合などでの極限状態で、高いパフォーマンス維持するうえで欠かせない「研ぎ澄まされた集中力と、その持続」をも高めることができます。
日本では、昔から、自己の能力を最大限に発揮するために「心・技・体」を一致させることが大切であると言われて来ました。
高い身体操作能力は、あなたの内面が整ってこそ十二分に発揮されます。
書道も同様に「心・技・体」が一体となることで、文字に魂が宿ります。
そしてそれは、見る人の魂をも揺さぶります。
文字は、あなたの内面を映し出します。
文字の前では、嘘をついたり取り繕うことはできません。
文字とは、本当のあなたそのものです。
だからこそ、ご自身の文字と向き合い、最高峰のパフォーマンスが発揮できる精神状態(=内面)を整えていただきたいと思っております。
筆さばきが、身体感覚を研ぎ澄ませます
当書道教室では、私が生徒さんの手や身体に触れて書動作をサポートすることがあります。
その際、多くの生徒さんが「こんなに軽く流れるように精密に文字が書けるんですか?」と驚かれます。
例えば、文字に力強さを出そうとするなら、多くの方は“力を入れて”書くものだと思われています。
しかし実際は、違います。
もちろん、力は必要です。
しかし「力を入れている“感覚”」は、必要ありません。
この感覚を、うまく表現することはなかなか難しいことです。
いずれにしても「文字を書く」という概念が変わると、それはできるようになります。
ぜひ、実際に文字を書く“感覚”で、身体操作の術理を理解されるように努めてください。
練習するほど、動けない
もしかしたらあなたは、試合や練習などで「いいパフォーマンスをしたい」と思うほど、イメージとは程遠いパフォーマンスに留まってしまうご経験がおありかもしれません。
優れたパフォーマンスをしたい意識が強いほど、望むべき動作や内面の状態とはかけ離れて行きます。
書道は、内面を整える最適なトレーニング方法のひとつです。
あなたがつづる文字には、あなたの内面が如実に表れます。
しかし、そのような“客観視”を通じて、あなたはご自身を短期間に整えることができます。
できたと思うと、わからなくなる。
わからなくなって投げ出してみたら、できてしまう。
身体操作とは、あなたの内面とともに発揮されます。
あなたのすべてを使って、最高のパフォーマンスを発揮してください。
レッスンのながれ(120分)
以下に、レッスンのおおまかなながれをまとめました。
レッスン内容の一例として、ご自分のお名前の中から“一文字”を美文字に書き上げるレッスンをご紹介します。
「名前」は、あなたにとって、もっとも大切な文字のひとつです。
お名前を、今よりも美しい文字で書けるようになると、今まで以上にご自身のことを誇らしく思えたり、愛おしく思う気持ちが湧いて来るんです。
あなたの素敵なお名前を、大切に丁寧に美しく書き上げましょう。
1.まずは、筆で書いてみてください
まずは、ご自分のお名前を、いきなりですが筆で書いていただきます。
どんな文字をお書きになられているのかを教えてください。
そして、お書きいただいた文字から、あなたの文字の書き方の特徴などをお伝えさせていただきます。
2.カウンセリング
つぎに「あなたの、現在のパフォーマンスについて」お伺いします。
併せて、以下のようなこともお聞かせください。
- 現在のパフォーマンスで、お困りのこと
- どのようなパフォーマンスができるようになりたいのか?
- その他、パフォーマンスでのお悩みやご質問など
私がレッスンで大切にしていることは、書道を通じて“あなたらしい身体感覚”をつかんでいただくことです。
身体に則った動きを再現するときのイメージや感覚は、おひとりおひとり異なります。
ですので、書を通じてあなたの動作のイメージや身体感覚をお伺いしながら、最適なレッスンをご提供したいと考えております。
3.美文字エクササイズ
「文字を書く」というのは、全身を使った「運動」です。
そこで、あなたの身体に宿る“身体感覚”を研ぎ澄ませるべく「美文字エクササイズ」を行いましょう。
美文字エクササイズは、身体を強く引き締めるのでも、だらーんとゆるめ過ぎるのでもなく“ニュートラル”な状態にほぐします。
実は、美文字エクササイズは、いくつかバリエーションがあります。
ですが、ここでのエクササイズでは、鎖骨・肩甲骨を重点的にほぐすことを意識して行なっています。
4.深呼吸をして心を落ち着けます
繊細でリズミカルな“筆はこび”には“呼吸”が深く関わっています。
とりわけ、はじめて来た教室で(しかも講師が見ている前で)、筆で文字を書くというときには、どうしても緊張したり呼吸が浅くなったりするものです。
ですので、美文字エクササイズで身体が整えられた後、少しの間ですが深呼吸をして心を落ち着ける時間を設けています。
5.美文字エクササイズ パートⅡ
まずは、身体が書くリズミカル感覚を体験してみてください。
6.線を美しく調える書道トレ(スタンディングレッスン)
あなたのお名前を、私のほうであらかじめ書かせていただいております。
そちらをお手本にしながら、レッスンをつづけます。
このとき、あなたのお名前を美しく書くための基本的な筆はこびや、横線、縦線、はらい、はねなどの書き方(これらを「基本点画」と言います)をお伝えします。
基本点画を意識するだけでも、文字が美しく変わってくることが体感できると思います。
ときには、立って書くことによって、筆はこびやリズム感を身体に導く美文字感覚をつかめるサポートさせていただいてます。
また、カウンセリングで伺ったご要望などにもお応えしながらレッスンを進めます。
完全マンツーマンなので、美文字が書けるようになるための“コツ”や“感覚”を、じっくりお伝えしています。
7.清書前に、もう一度心を落ち着けましょう
姿勢と呼吸を意識しながら、そして今日学んだ文字を書くイメージをしながら心を整えていきましょう。
8.いざ清書!
一番はじめに筆で書かれたお名前の文字と、清書の文字を見比べてみてください。
どんな風に変わりましたか?美文字を書くときの“感覚”はどんな感じでしたか?
お書きになられた作品は、ぜひお持ち帰りください。
なお、清書された作品には「遊印」を、あなたの手で押していただきます(通常、書作品には作家の名前などが書かれた“落款印”というのを押捺します)。
この遊印は「一期一会」と書かれています。
二度とない、今日この日、この時に書かれたあなたのお名前の文字に押捺することで、作品としての命の息吹が宿ります。
レッスン開講日時は、以下のとおりです
- 11:00〜13:00
- 14:00〜16:00
- 19:00〜21:00
レッスン費用
- 33,000円/回(2時間)
- 入会金(道具代込み):11,000 円
- 出張レッスンをご希望の場合:出張・交通費を実費頂戴いたします
ご入会時に、私のほうで厳選しました書道道具一式(ベーシック)をお渡しいたします。
ですので、道具をお持ちでない方もご参加可能です。
レッスンのお申し込み方法
レッスンは、予約制となります。
※レッスンのご予約は、受付順にお取りしております。マンツーマンでのレッスンとなりますので、ご希望の方は今すぐお申し込みいただきご希望のレッスン日時を確定させてください。なお、お申し込み状況を確認のうえ、受講日時を確定させるご連絡をさし上げます
レッスンのご予約は、LINE・お電話・ネットから承っております。
お電話でのお申し込み
受付時間:月曜〜土曜10:00〜17:00(日・祝のぞく)にご連絡いただき、レッスンの受講希望日時をお伝えください。
LINEでのお申し込み
下記ボタンをクリックして、QRコードを読み取り「友だち追加」を行なってください。
その後、ご希望のお日にちなどをご連絡ください。
ネットからのお申し込み
下記ボタンをクリックして、お申し込みフォームに必要事項をご記入いただき送信してください。
お申し込み時点では、まだご予約は確定しておりません。
ご希望のレッスン日時を確認のうえ、レッスン日時確定のためのご連絡をさし上げます。
溪春書道教室へのアクセス
みんなが通いやすい場所、会社帰りに便利な大阪ビジネス街のどまん中!
【大阪谷町のレンタルスペース TRUNK】 大阪市中央区鎗屋町2丁目2-4イチクラビル2F
- 地下鉄谷町線「谷町四丁目駅」6番出口より徒歩5分
- 地下鉄堺筋線、中央線「堺筋本町駅」より徒歩6分
新感覚元年!
あなたが体得される身体操作の術理は、あなたにとってこれまで体感したことのない“新感覚”かもしれません。
ですが、それは“新時代”をタフに活躍しつづける必須のスキルだと、私は考えております。
スポーツの世界は、時代とともにつねに進化しつづけています。
もしかしたらあなたも、ご自身の競技において十数年前、数年前とは、競技性の変化や進化を実感しておられるかもしれません。
そのような“変わりゆく”競技性への「対応力」のひとつとして、私は古来より受け継がれる“不変的な”スキルを提示させていただきました。
安定的に高いパフォーマンス発揮し、活躍しつづけられることが、あなたがご要望しておられることだと思います。
私は、身体を自在に操作し得る能力があなたの望みを実現し、さらには“新たなよろこび”をもたらすことと信じております。
そして、きっとその先にはアスリートとしてだけではない、個人としての豊かな生活をももたらしてくれるはずです。
そのために、あなたの能力を極限にまで高めるお手伝いができれば、私はうれしく思います。
それでは、レッスンでお目にかかれることを楽しみにしております。
最後まで、おつきあいくださいまして感謝申し上げます。
溪春書道教室 代表
書道家・美文字講師
藤 田 溪 春
レッスンのご予約は、LINE・お電話・ネットから
2019/09/19